どうも。ヤマザキです。
レッスンをしていると、「指が速く動きません」や「難しいフレーズが吹けるようになりません」等の質問を受ける事が多々あります。
なので今回は速いパッセージの練習方法についてお話ししていこうと思います。
まず演奏する時どういう作業が必要かと言いますと
楽譜を見て読む、音を想像し、読んだ音と出す音を一致させる(頭の中で歌う)、運指を準備する、音を出すという作業が必要であり、またこれらをほとんど同時進行且つ高速で行わなければなりません。
僕は速いパッセージが吹けない、指がうまく動かないという方はおそらくこの一連の作業の中のいずれかが上手くいっていないのではないかと考えています。
小学生の時に国語の授業で音読とか朗読ってやりませんでしたか??
楽譜を見て楽器を演奏することと音読って非常によく似てるんですよね。
おそらくクラスに何人か音読苦手な子っていたと思うんですけど、その子たちって何故苦手だったかというと、読み方がわからない字がある、イントネーションがわからない、言葉を知らない、滑舌の問題などがあり、苦手になってしまっていたと考えられます。
演奏の話に戻りますね。
先ほどの音読の例を演奏に当てはめると
・読み方がわからない、言葉がわからない=楽譜が読めない
・イントネーションがわからない=音がわからない、運指がわからない、リズムがわからない
・滑舌が悪い(噛む)=きちんと発音できない(音が出せない)、指が滑る
ということになります。
速いパッセージを吹けるようになるためには以上の項目の中で自分がどこが出来ていないかを認識して徹底的に潰していく必要があります。
そのためには以下の練習が効果的です。
1.リズムを無視して音だけ読んでみましょう。
音読は字がわからなかったり、読み方を知らなくては声に出せません。そして覚えたての言葉は読むのに時間がかかり詰まってしまいます。同じことが楽譜にも言えます。
音の高さを楽譜を見た瞬間に読めるようになる必要があるので、もし音の高さを読む時に数えなければ読めないという方は場所を覚えるまでやりましょう。
2.ここがスムーズにいけたら次は楽譜のリズムで音を読みます。
ここでつっかかってしまったらリズムを読むのに問題があるということになるのでリズムだけ練習しましょう。
3.音高+リズムがクリアできたら次は音程をつけて歌います。(ゆっくりで構いませんが必ずテンポをつけて下さい)
これで自分が読んだ音と想像している音が一致しているかどうかを確認できます。
4.楽器をもって指を動かしながら先ほどの練習をします。
自分の歌っている音と運指が一致するか確認してください。
ここまでできていよいよ最後に楽器です。
長かったですね、、、、、
でもここまで来たら速く動かすのはそう難しい事ではありません。
というより上4つの練習がクリアできたらおそらくもう吹けているはずです。
「上4つはできるようになったけど吹けないです」という方はまず筋力の問題が考えられるので、いきなり速いテンポでやるのではなく、ゆっくり確実に動かせるテンポから徐々に上げていきましょう。(イメージは早口言葉。慣れてしまえば噛むことも少なくなりますよね。)
また指もテンポ通りに動くし楽譜もテンポ通りに認識できているのに吹けないという場合はアンブシュアや楽器等別の所に問題があると考えられるのでそちらを確認してみましょう。
少し長くなってしまいましたが、以上速いパッセージを吹けるようにする練習方法でした。
お悩みの方は是非試してみて下さい。