ラからシ 最初の壁
どうも。ヤマザキです。
今回はラからシの指遣い克服とスムーズなフィンガリングについて話そうかと思います。
クラリネットのラからシの指遣いは初心者が初めてぶつかる壁だと思っています。
ギターでいうところのFコードといったところでしょうか。
ここをちゃんと克服しなかったばかりに数年経って自分の弱点になってしまっていたり、変な癖がついてしまっていたりという方をチラホラと見かけます。
それでクラリネットってやっぱり難しくてつまらないやとなってしまうと非常に悲しいので、
これを克服するために確認すべきポイントをいくつか紹介します。
まず左手小指のポジションを確認します。
一番下のドの指遣いをしてみてください。
その際上の写真のように管に対して下側に小指が入り込んでいませんか??
この指の形は楽器始めた手の方に多く見受けられます。
こうなってしまうとシはもちろんこの指の半音上のド#、オクターブ上のド#、ソ#など小指を使う動きが非常にやりにくくなってしまいます。
なのでまずは左手の小指が下に潜り込んでないかどうかを確認してみましょう。
次にラの指遣いをしている時の指の位置を確認します。
まず悪い例です。
上の写真のどこがいけないかというと親指が離れすぎてしまっていてレジスターキィよりも上の方にいき過ぎています。
シ以上の音を出す時は拇指リングキィ(親指で押すやつ)とレジスターキィの同時押しが必要になりますがこちらの写真のようになっていると遠すぎるため親指をキィに近づけるという無駄な動きをしなくてはなりません。
なのでまずは親指がきちんとキィの真下にきているかどうかを確認しましょう。
次に中指、薬指、小指の確認です。
まず最初に悪い例。
こちらもかなり指が離れてしまっています。
シの指遣いは全ての指を使うため離れ過ぎてしまうとやはり無駄な動きが必要になってしまって非常にやりにくくなってしまいます。
出来るだけキィの近くにいるということを心がけましょう。
そして最後に人差し指の位置です。
ラからシが苦手という方は結構この指遣いになっていることが多いです。
こちらのどこがいけないかというと、ラのキィを押すことはできていますが、しっかりと押すために指の腹を使っているところです。
こうしてしまうとソからラの時は何も押さない指から人差し指で押すだけなので何の問題もありませんが次のシにいくときに人差し指の移動が大変になります。
よくあるのが一旦人差し指を離してシの指遣いにいくため一瞬開放のソの音が入ってしまうというものです。(ラ→シといきたいのにラ→ソ→シとなってしまう。伝わってるかな??)
実はラのキィそれほどちゃんと押さなくても少し押すだけで大丈夫です。
試しに指の腹ではなく側面で押してみてください。ちゃんと押せてトーンホール(ラのキィを押した時に開く穴)が開くはずです。
なので人差し指はミとかファ#の時に使用するトーンホールの近くにいてあげてラの時はそこからなるべく動かさず側面で押してあげる
これを意識しましょう。
おそらく言葉だとわかりづらいと思うので良い例の写真です。↓
指の位置は常に近く!を意識して動かすと上手くいくかもしれません。
もちろんこれだけが原因でないこともありますが、ラからシでお悩みの方は1回自分の指がどうなっているか1回確認してみるといいかもしれませんよ。